2014年 本年もどうぞよろしくお願い致します。
2014.01.10 12:58|美山おもしろ農民倶楽部情報|

ついこの間、2013年の年頭の挨拶を考えていたはずなのに、
だんだんと一年が早く感じるのは仕方が無いとしても、昨年一年は早過ぎました。
公私共に事が多い年は、そんなものなのでしょうが、
そんな中、新製品を二つと、リニューアル品を一つ作ってしまいました。
それと非売品ですが、年末の特に忙しい中にもう一つ「思いつき」で作ってみたハムもありました。
もともと新製品を作るつもりなどまったく無かったのですが、忙しいときほどそういった機会がやって来るようです。
そのどれもが、今まで自分がやってきたことを「再確認」することであったり、
「考え直す」ことであったり、「認識を新たにする」ことであったりと、
とても興味深いものばかりでした。

その一つが、「アイドウカ」。
ソバを食する国「スロベニア」のソバのソーセージ。
ソバを使ったパン・ケーキ・料理が数多くあるスロベニアの伝統的なソーセージです。
太秦でスロベニア料理店を営まれている、スロベニア人のイゴールさんの依頼で作りました。
日本人の感覚からすると、ソバと豚肉を使った挽肉料理と言ったほうがぴったりくると思うのですが、「これもソーセージなのか」と自分の持つソーセージの概念がいかに狭いものかを知りました。
もう一つが「ケルンシンケン」。
私の奥さんが各国のソーセージやハムなどを写真つきで紹介しているとても興味深い本をプレゼントしてくれました。
その中で特に気になったのがこの「ケルンシンケン」。
製法などはほんの少し書いてあるだけなので、それを手がかりに合う肉質の豚を考えたり、
書かれていない製造工程を想像しているうちに作りたくなって、楽しく作れました。
趣味でなくて仕事としてハムやソーセージなどを作っているので、やりがいや充実感はありますが、
作業自体が楽しいと思うことはまず無いのですが、新鮮な感覚でした。
ほかにも、これまでオーガニックの素材を使っていたのを、認証は取れないけれど
自分の畑や近所のおばちゃんの畑の無農薬で無化学肥料の野菜を使うことにしたり、
こういう作り方をすると、大陸でなら一年以上常温で持つ保存食になるだろうなと
想像しながらハムと干し肉の中間のようなものを作ってみたり、
特にチャレンジしようと張り切っていたわけではないのですが、
結果として様々なチャレンジができてしまった、自分でも不思議な一年でした。
地域の役や日常の作業で煮詰まりそうだったので、
それからの現実逃避だったのかもしれませんが(笑)
こういう結果になるのなら現実逃避も悪くはないですね。
ただ、その皺寄せがいってしまった周囲の方々には迷惑な話なので、
今年は平穏無事な一年を過ごしたいと思います。
とうぶん新製品はなしで…。(??)
